6/2(月) 全校集会 講話
- 公開日
- 2025/06/02
- 更新日
- 2025/06/02
全学年
高名の木登り ~最後までやりきる~
今年度が始まり2か月がたちました。この2か月でどのようなことに取り組みましたか。今年度は、自分で考えるだけでなく、判断して、「考動」してみましょうと年度の初めに、皆さんに話をしました。是非、自分で判断して、考動していきましょう。
今日は木登りを例に、考動するときに考えるとよいことの話をします。
昔、登りの名人と呼ばれる人がいました。その名人が、自分の弟子を高い木に登らせて木の枝を切らせていた時のことです。弟子が木を登って、枝を切り、降りてくるまでの間に、名人は一回だけ「けがをしないように気をつけなさい」と弟子に声を掛けました。
さてここで問題です。名人は弟子がどこにいるときに声をかけtのでしょうか?
① 登っていくとき ② 高いところで枝を切っているとき ③ 枝を切り終わって低い場所まで下りてきたとき これらの三つのうち、どこで声をかけたと思いますか。
理由もつけて考えてみましょう(15秒)
(正解の答えではありませんが)この名人は、【③ 枝を切り終わって低い場所まで降りてきたとき】に声をかけたそうです。そのタイミングで声をかけた理由は「高いところでは自分で気を付けるが、低い場所に下りてきたとき気が緩む。もう大丈夫だと思ったときに、油断して失敗してしまうものだ」ということです。
私は教員という仕事について30年以上たちます。いろいろなことを経験してきました。ある程度先を見通すこともできるような気がしています。でもこの話を聞いて、最近の自分の考動を振り返ると、「自分はちょっと油断していな?」と考えました。今一度、どんな時でも最後まできっちりと実行したり確認したりしよう思いました。
東中生の皆さんはどうですか。何かに取り組むときに、自分が最後まで、納得するまで、よし終わりと思えるまで考動していますか?なかなかそこまでは難しいかもしれません。でも何かに取り組むときは、自分が納得できるところまではやりきると考えて考動しましょう。そんな東中生の姿を楽しみにしています。
今日は、木登りを例に「最後までやりきる」ことについて話をしました。