3/31(金)森岡小より モリモリツリーと満開の桜によせて
- 公開日
- 2023/03/31
- 更新日
- 2023/03/31
学校
桜を見るといつも思い出す話があります。
それは、染織家である志村ふくみさんのエッセイです。
志村さんが、粉雪の舞う頃、桜の枝ををもらってきました。早速、その枝を煮出して染めてみると、ほんのりとした樺桜のような桜色に染まったそうです。当然桜の花は咲いていません。 蕾 にもなっていない状態です。
志村さんが染め出したのは、桜の花びらではなく、桜の枝です。桜色とは似ても似つかない木肌の枝から、桜色が浮かびあがってきたのです。
桜の花は、花の部分だけで咲くのではありません。花が咲く前に一つの木が全身で、枝先の花を咲かせようとするのです。そうでなければ、枝から、桜色があらわれることはないのではないでしょうか?
寒い寒い冬に、桜の木がその内側で全身を桜色に染めている様子を想像します。
枝先の小さな花を咲かせるために、全身全霊で、身を花の色に染めているのです。
この桜の花は、そんな冬を越し、咲いているのだなと思います。
本日をもって、森岡小学校を去ることになりました。
いつもいつも皆様に支えていただきました。
子どもたちの笑いあり、涙ありの生活の様子をお届けしたくてHPを配信してまいりました。
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いつも力になってくださった皆様に心から感謝します。
本当に本当にありがとうございました。
令和5年3月31日