3月19日(金) 卒業式4
- 公開日
- 2021/03/22
- 更新日
- 2021/03/22
お知らせ
最後の卒業生に卒業証書を授与した後に校長式辞があり,卒業生への激励の言葉が贈られました。
【校長式辞の内容】
式 辞
日中の暖かさに誘われるように、生路小学校の桜の花が咲き始める季節となりました。春の到来を実感できる今日のよき日に、「令和二年度 生路小学校 卒業式」を挙行できますことに、感謝申し上げます。
先ずもって保護者の皆様、お子様の小学校ご卒業、誠におめでとうございます。心身ともに健やかに成長したお子様の姿に、感慨もひとしおのことと存じます。これまでの子育てへの敬意と、学校に対しましてのご支援・ご協力に感謝を込めて、お祝い申し上げます。
本日は、お子様にとって、小学校六年間の課程を修了する門出の日であるとともに、中学校生活への第一歩を踏み出す、大切な新しいスタートの日でもあります。これまでと同様に、お子様の更なる成長を、今後とも温かく見守っていただきたいと存じます。
生路小学校を巣立つ四十七名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今、皆さん一人一人にお渡しした卒業証書は、小学校六か年の教育課程を修了した証です。それをお渡しできたことを嬉しく思うとともに、皆さんの卒業を心からお祝いします。
小学校生活六年間を振り返ると、たくさんの思い出ができたことと思います。先日視聴した「小学校生活を振り返っての映像」では、皆さんの笑顔が数多く見られ、それぞれが本当に輝いていました。
しかしながら、小学校最後の一年間は、新型コロナウイルスの影響で、二か月近くも臨時休校が続きました。学校が再開してからも「生路ンピック」や「小学校球技大会」が中止になるなど、さまざまな活動が中止したり、変更したりしました。
そうした状況でも皆さんは、明るく元気に学校生活を送り、最高学年として頑張る姿を幾つも見せてくれました。「生路ンピック」に変えて、学年で開催した「六年ピック」では、玉入れや綱引き、対抗リレーといった種目に全力で取り組み、仲間への声援を送って、とても盛り上がっていました。また、学習フェスタでは、外国の生活や文化などについて詳しく調べ、グループの仲間と協力しながらまとめていき、学年で発表し合ったり展示したりして、成果を示すことができました。
そして、予定を延期して、十二月に実施した修学旅行では、時折小雪が舞うほどの寒さの中で、その寒さを吹き飛ばすほど熱心に活動する皆さんの姿が、とても印象的でした。特に、夜の二月堂の舞台に立って、奈良の町並みの明かりを見ながら、東大寺の鐘の音を聴けたことは、私にとっても素敵な思い出となりました。
卒業生の皆さんは、小学校生活の六年間で、学習面や運動面でよく努力し、大きな成長を遂げたことと思います。しかし、この成長は、自分一人だけの力ではなく、皆さんの成長を温かく見守ってくださるご家族をはじめ、学校の先生、地域の方々など、全ての皆様のおかげでもあるという「感謝の気持ち」を忘れないでください。
最後に、皆さんの門出にあたって、私の座右の銘としている「継続は力なり」という言葉を贈ります。この言葉は、「繰り返し努力して結果を出していくことで、自分にとっての力になる」といった意味で、皆さんの卒業文集にも掲載させてもらった言葉です。これから、皆さんには、素晴らしい未来があるとともに、さまざまな試練もあるはずです。きっと、いろいろな場面で皆さん自身が試されることがあります。その時に大切なのは、試練に立ち向かう心と努力し解決していこうとする姿勢です。自らの試練や課題に対して、「全力」で「前向き」に「粘り強く」取り組んで、一つ一つの「成果」につなげていってください。その積み重ねが、「継続は力なり」という言葉につながり、皆さんにとって「夢を叶える力」になるはずです。
さあ、未来を担う四十七名の卒業生の、新たな旅立ちの日です。中学校生活や、その先の生活でも、自分の夢に向かって粘り強く進んでいき、卒業生全員が更なる成長を遂げ、活躍していくことを願って、式辞といたします。
令和三年三月十九日
東浦町立生路小学校長 南 茂憲